財団法人JKA補助事業

当法人は、平成23年度財団法人JKAの補助事業として、本年3月に被災地で難病と闘う家族の生活支援調査をさせていただきました。
彼らが当時、どんな思いで過ごしたか、どんな支援があり、どんな問題点があり、どんなことを思って生活してきたかについて、伺いました。


補助事業終了後に、夏と秋に、当時、インタビューをさせていただいた方たちを訪れて、更にお話を伺うことも出来ました。
それは、私たちにとっても、非常に興味深いことでした。
難病と闘っているだけでなく、更に被災する、という何重もの大きな出来事を体験した方たちに、当初、震災のことを伺うこと自体に、多少の戸惑いもありました。


でも、彼らが、難病とも闘い、震災も乗り越えて、闘ってきている姿に、“いま”、“ここにあるいのち”を大事にして、懸命に生きている姿は、反対に、私たちを勇気づけてくれるものでした。
そして、彼らからも、自分たちが、こういう調査を通して、自身のことを語ることができることや、震災のことを忘れずにいる人たちがいる、ということを感じることは、とても嬉しい、という言葉もいただきました。


そして、当時のインタビューアーとの交流や、彼らと新しいコミュニティも作ることができた、という朗報も入ってきました。
丁寧にインタビューをして下さった方たちがいたからこそ、その新しい価値が生まれてきたのだと、痛感しました。


私たちも、これから、更に、半年後、2年後、3年後、というように、時を経ても、変わらず、一緒に考えたり、感じたりする仲間でいることが、とても意味があることだと感じられるようになりました。
当法人も、今後も、彼らとともに、震災のことを考え、忘れずに、必要なことを提供できるような立場でいられるよう、頑張っていきたいと思っています。